バラナシ、さよなら!
全然寂しくないけれど。
宿から出て、大通りへ。
途端、男達に囲まれる私。
うわ~きたきた、4年ぶり。
と思う前に始まるマシンガン客引き。
「へいジャパニ!エアポート?」
ううん、駅。
「ステーションなら俺のがいいぜ!」
駅だけど高いからいいよ。
「200ルピー!200ルピー安いよ!」
距離的に50も出せば多いっしょ。
「俺のリキシャこっちこっち!」
別に知りたくないよ。
「安いよ、ジャパニ!!」
高いじゃん、あんたら。
常に5人以上同時に話しかけられる宇宙空間バラナシ。
捕まったら、業者に囲まれて身動きできなくなります。
決して足を止めず、流しのリキシャの所まで。
客引きを引き離して、比較的静かな通りへ。
「バラナシ駅までいくら?」
「100ルピーだ!」
「高いからいいや、じゃあね」
「じゃあ80でいいよ」
「50じゃないと乗らないよ。」
「オーケー、50でいいよ。」
と、言ったすぐ後に他の客を乗せようとするおっさん。
「シェアするんなら20ルピーにしてね」
「それは無理だ!」
「じゃあいいや、バイバーイ」
リキシャに適正価格で乗るだけなのに、
こんなにめんどくさい街、バラナシ。
その後に来たシェアリキシャのおっちゃん、
「駅までなら50ルピーだな」
ため息をつきながら、先客にいくらか聞く。
「20ルピー」
「20ルピー」
「おっちゃん?20でいいよね?」
これが、バラナシの日常。
バラナシのガンジス川のそばにはガートと呼ばれる沐浴場が沢山あって、
観光客はその近くの安宿街に泊まって、
ガンジスに生きる街と人を感じるんですね。
ガンジスに祈りを捧げるプージャーや、
沐浴をする人、洗濯をする人。
繰り返されてきた素晴らしい文化、
昔から受け継がれてきた物と触れあえる街、バラナシ。
だと思うんですよ。たぶん。
しかしガートから一歩、街に入ってしまえば、
「へいジャパニ!」攻撃が始まります。
全ての物を地元価格で、とは言いませんが、
リキシャで言えば通常価格の4倍から5倍の値段で、
何十人もの客引きが観光客を取り囲む。
インドのどこだって、ここより酷い客引きがある街を私は知りません。
観光客相手に200ルピーで乗ってもらう方が、
地元の人を4~5回乗せるよりも、
遥かに時間と経費の節約なんでしょう。
朝の時間でしたが、
4年前に来た時より客引きが多く感じました。
街を歩けば日本語で話しかけてくる怪しいインド人。
追い払っても入れ代わりで違う奴が日本語で話しかけてくる。
街角でいっつも立ってるおっさんは薬いらない?しか聞いてこない。
ただでさえ狭い道に人と牛と犬と、普通にバイクが走る素敵な所。
インドは大好きになるか大嫌いになるかのどっちかだ。
と言うような事をよく聞きますが、
そりゃ間違いなくデリーとバラナシのせいでしょ?
大嫌いになるのは。
と思ってしまいます。
どっちも暑いし、ぼったくり多いし。
ちなみに私はどちらの街も嫌いです。
200ルピー、日本円で約300円程です。
インドの人達は貧しい、それぐらい払うのがマナーと言う人もいるかも知れません。
でも多く払ってくれるからこそ客引きが集まってくるという事もおそらく事実です。
そして寄ってくる客引きが、
観光客をカモとしか見ていない所にもイライラします。
あの客引きさえなければ割と良い所なのに、
本当に残念な所です。
あ、でも郊外に行けば静かという話も聞いたので、
疲れた方は郊外に行くといいと思いますよ。
私みたいに滞在1日で出発するのもいいかも。
なんか真面目な考察になっちゃいましたね。
次回こそ、バラナシ脱出編です。
噂のあのクラスに初挑戦したお話。
ほいじゃばね~
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