2016年9月12日月曜日

クーリー村のキャメルサファリはお金とボッタクリの匂いがぷんぷんするよ!の巻。

はて、この荒野はなんでしょう。
朝の9時、クーリー村のドラマはここから始まるよ!


この荒野はクーリー村行きのバスターミナル。
明日のバスは9時発だから早く来いよ!と言ってたおっちゃんも、
おとなしく10時発のバスに乗るのがインドルール。
言い換えれば誰も正確な時間を知らないって事ですね。
それで問題ないインド社会、ほんとにすげい。


早く来たのに待つ理不尽。
カチョーリを食べつつ、
発車をひたすら待つのみ。


そして今回のローカルバス、歴代一位のボロさ。
おそらく前の席との間隔の狭さも歴代一位。
クーリー村まで1時間半、お値段30ルピー。




席に座っていると、隣に男が座ってくる。


「ハーイ、ジャパニ~」


長く旅してるとすぐ分かるんだけど、
声かけてくるインド人は


単純な好奇心で声かけてくる人。


と、


何らかの目的(客引きやセールスなど)で声かける人。


が存在します。
今回のそれは明らかに後者。
ずっと本を読んで聞いてないフリをしてたんだけど、
要約するとこんな感じ。


へい、ジャパニ!
俺はクーリー村で宿のオーナーやってるんだ。
宿は決まってるのか、
サファリ行くのか?
俺の宿にしなよ、安くしとくぜ!


これを隣の席でひたすら言ってくる訳です。


これ、客引きじゃなくて新手の嫌がらせかな?
しかし本にも全く集中できないので、

わかった、宿見てやるから黙れ。

と言って訪れる平和な時間。




そして1時間半後、客引きと一緒に降りるクーリー村。



はい、宿の真ん前で下ろしてもらったんすね。


どうやら村の入り口、ここは一番はじっこの所っぽい。
そしてここでチャイを飲みながら色々聞いてみる。


「キャメルサファリ行くなら俺の所がいいぜ、
砂漠で見る夕陽、
砂漠で食べる夕食、
砂漠で星を見ながら寝て、
砂漠で見る夜明けは素晴らしいぜ!」


「ふーん、いくらなの?」


「そうだな、750ルビーだ!
どうだ、格安だろう!」


「アルジュンゲストハウスって所が500ルピーで同じ内容のツアーやってるの知ってる?


ここでおっさん、トーンダウン。


「アルジュンゲストハウスより、うちの砂漠の方が素晴らしいんだ。
この感動を見せてあげたいんだよ、
そうだな、600でどうだい?」


「え、アルジュンより高いじゃん。
せめてアルジュンより安くしてから言いなよ。
じゃ、アルジュン見に行くからじゃあね~」


ここでおっさん、焦り始める。


「わかった、ちょっとボスに聞いてみるから待ってて!」


さっき自分で自分の事オーナーって言ってなかったっけ、このおっさん。
どこかへの電話を終え、厳かなトーンで話し始める。
結局500ルピーになって、お昼ご飯も付ける。
夕方まで部屋も使っていい。
じゃあ移動もめんどいからいいかな、とオッケー。




そしてお昼ご飯を食べつつ、


夕方のキャメルサファリの時間までひたすらダラダラ。
そしてキャメルサファリ開始の30分前、
おっさんがこう言ってきます。


「へいミスター、ルート変更だ。」


なにかラクダ乗りの人にトラブルがあって来れなくなった、とかかな?
と思っていたら、


「へいミスター、ここで夕方からダンスタイムがあるんだよ、
そこでみんなビールやジュースを飲みながら、
インドの躍りを見ながら楽しむ夜。
どうだ?素晴らしいだろう?」


「んにゃ、全く。」


他にも色々言ってきますが、
ダンス見る時間あったら砂漠を見たいんだよ!
の一言で終了。
勝手にルート変更させて飲み物代とチップを請求するパターンなんでしょうね。
いいからラクダを出せ!
ようやくラクダに乗り、キャメルサファリスタート。



しかし出発時間がかなり押してたんでしょう。
夕暮れに間に合わせる為に、
ガイドのおっちゃんが走りまくる。
ガイドのおっちゃんがラクダの紐を引いて、
私は乗ってるだけなんですが、
太ももの内側が超痛い。
でも多分、降りて歩いたら夕陽に間に合わないパターンだなーと思って我慢。



スタートから30分程。
スピードと振動と痛みで写真1枚も撮れないまま、
後ろを振り向くと、あと1時間かからないぐらいで太陽は沈みそう。


「砂漠まであと何キロぐらい?」


「ハァハァ、そうだな、8キロぐらいかな?」


「…それって、間に合う?」


「maybe(たぶん)」




焦るガイドのおっちゃん。
更に道を間違えて柵だらけの所に入り込む。
しかしさすがプロ、
夕陽が沈む前にどうやら到着。


間に合わせた、おっちゃんすげーよ。
しかし、見渡す限りの草原。
あれ?砂漠どこよ?
砂漠で夕陽じゃねぇじゃん。


このテント村でどうやらご飯を食べた後、
ジープで砂漠に布団を持って行くらしい。
そしてここのご飯がめちゃんこ旨い。
ジープを待ってる間もコーヒーとかチャイとかいる?
ってずっと聞いてくれる。


すごく素敵。
すごくいいんだけど、
ジープのピックアップが来たのが到着してから3時間後とかね。
オーナーと言ってた拝金主義のおっさんに怒りが沸いてきます。



そして肝心の砂漠。
テント村から僅か500メートル。
3時間待つ必要なかったよね?
そして砂漠と言うより、


完全に砂丘でしたね。
反対側と、てっぺんから向こう側は草原です。
おまけに星もテント村の明かりが眩しすぎて見えない素敵っぷり。
ほんとにご飯以外は良いところなんにもないツアーでした。


テント村の仔鹿かな?
めっちゃかわいかった。
そして朝ご飯を砂漠で食べるとかなんとか言ってたくせに、
最初の宿に戻ってご飯。
さんざんおっさんに文句言って、最後にいくら?と聞くと
「500ルピーだ」



クーリー村に行かれる予定の方、
ガンゴールかな?ここは本当にオススメしません。
おとなしくアルジュンに行く事をオススメします。
もうね、クーリー村、大っきらい!
になってると思うでしょ?
ところが、翌日もう一度キャメルサファリにリベンジします。
お楽しみに。
ほいじゃばね~


にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿