2016年8月1日月曜日

パンゴン湖での寒さを耐えしのぎつつ、星空ミッションをクリアせよ!の巻。

前回までのあらすじ。
朝から止まらない下痢、
寝不足、ずっと続いてる風邪っぽさ。
それらが絶妙なバランスでタッグを組んで、
ギリギリまで私を追い詰める!
綺麗なパンゴン湖のほとりで、
命がけの野営が今始まる!
昨日の記事はこちら、パンゴン湖っていう尋常じゃなく綺麗で世界で一番高い所にある塩の湖に行って沸点と闘ってきたよ!の巻。



私のブルーのテントは、
パンゴン湖用にポカラで買ったものなんですね。
なので、意地でもテントで寝る。
寝袋はマイナス15℃まで対応のやつ。
テントを組み立てるだけで頭がフラフラしてくる弱りっぷり。
これは短期決戦だ!って事で、次は料理用の薪の調達。


標高も4200メートルだと森林限界なんてとっくに越えてて、
流木なんか全くありません。
近くの宿の人に薪を売ってくれと言ったら

「薪欲しいの?1000ルピーね!

体調悪いのに真顔でふっかけてきました。
この宿潰れればいいのに。
気を取り直して他の宿に。



かなり聞いて巡ったんですが、
テントの辺りはガスをメインで使ってるみたいで、
薪を持ってるのはふっかけてきた宿オンリー。
あそこの世話にはなりたくない。
しかし薪もない。
そんなときに湖のほとりで焚き火の跡を見つけます。

まだ燃える木が…あるじゃんよ!

探すと何ヵ所かある焚き火の跡。
そこを巡ると1食分はなんとかなりそうな燃料を確保。
それを抱えて戻ると、インド人グループに声かけられます。


「ここのテントは君の?」

「そうだよー」

「隣にテント張ってもいい?」


正直お断りしたい…
体力の残量を考えるとご飯食べたらすぐ寝たい。
でもこいつら絶対夜うるさい。
色々話した結果、私のテントから10メートルぐらいの所に張る事に。



今日のご飯は野菜たっぷり、
ポトフ風インスタントラーメンです。
さて、野菜を切るか…と思っていたら

「ヘイ、ちょっと助けてくれよ!」

と、隣のインド人グループ。
なにやら二人用のドームテントが組み立てられないらしい。
全員で6人も居るのに、誰も組み立て方法がわからない素敵っぷり。
おいおい、まじかよ。
とりあえず一つを


「ここに棒を通してぐいって持ち上げて、シートかけて固定すれば出来上がるからあとは気合いで何とかしろ!」


ってフラフラしながら最初から全部教えても、
その後30分ぐらい全員であーだこーだ言ってる。
うん、あとは勝手に頑張ってね。



お隣さんへの怒りの料理開始。
具材は
じゃがいも
トマト
いんげん
玉ねぎ
青ネギ
をくったくたになるまで茹でて、
インドのインスタントラーメンで味付けするだけ。
簡単でしょ?と思ったら。


標高が高くてじゃがいもが煮えねえ…!


沸点が低くなるので、
沸騰しても温度が低いんですね。
知識として知ってても、
実際に自分で体験するとは思わなかった…。
そして思い出す、富士山より上の世界。



フハハハハハハ、燃えろ燃えろ!!
こうなりゃ持久戦です。
インド人のお陰でテンションがおかしくなって、
ちょっと元気になってきてる。
結局一時間ぐらい燃やしまくっても、
まだ固いじゃがいも様。
諦めて美味しくいただきました。



ご飯を食べてから気付く、
満天の星空。
もう少しちゃんと撮りたかったけど、
寒すぎて断念。
夜のパンゴン湖は風も出て、
体感5℃ぐらいです。
とりあえず寝袋敷いて、
風邪薬を飲んで就寝。



パンゴン湖に朝がきた。
太陽の暖かさを感じる。
外に出しっぱなしだったビールがキンキンに冷えてる。
もしかして氷点下近くまで下がってたのかも。
湖を見ながら、優雅に食パンとジャムの朝食。




そういえば湖の半分は中国の実効支配圏で、
ここから20キロぐらいで国境だそうです
そんな事を聞きながら朝の8時30分にパンゴン湖出発。
ちょっと元気になりながらも、
相変わらず3列目でぐったり。
そんな初めてのパンゴン湖でした。



15時頃レーに到着しまして、
とりあえず泥のように寝ました。
行かれる方は寒さの対策を万全にした方がいいと思います。
あとインド人対策。
あれは仕方ないですね。
今日はこれから一泊二日でヌブラ渓谷に行ってきまーす!
ほいじゃばね~。


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