2016年8月22日月曜日

野犬とのハーモニー、それは夜道に響いて果てしなく。尻の痛みとレー脱出!の巻。

夜道を歩くテーマソング。
ごぜーん2時ーふみきりーにー

「ギャワワン!ワンワン!!」

望遠鏡かついでったー

「ワオーン!ワンワン!ワンワン!!」


見えない物を見ようとした結果、
見えない野犬と共に奏でるハーモニー。
レーからの脱出、始まるよ!


レーからのローカルバスの発車時間が午前5時。
予約した時におっちゃんが、
「4時半だからな!それまでに来ないと乗れないからな!」
ってプレッシャーをかけるもんだから、
ぴったり時間通りに到着。
まあインド人来てない、
ってかバスのドアすら開いてない。
まあインド時間を待つのみ。
早朝でお店も閉まってるし。



そもそも宿からバスターミナルまで1キロちょっとなんですが、
その道が野犬パラダイスです。
一匹吠えれば

「ヒャッハー!ここを通りたければ…」

って言いたそうなモヒカン野犬が集まってきます。
もうほんと怖い。
日本の犬と違って目がマジです。
あとインドの野犬は狂犬病のリスクがあるので、
噛まれた場合、ほぼ致死率100%の狂犬病にかかる可能性があります。
日本だとワクチン高いけど、
どこだったかな、海外は安いみたいですよ。
野犬パラダイスに突撃する方はワクチン射って来てくださいね。



さてさて、レーからのローカルバス。
漆黒のロールスロイス。
これで初日はレーからキーロンという村まで移動します。
朝の5時に出て、キーロン着は18時頃。
果てしない13時間の旅。
発車15分前にドアが開いて、予約した席に座る。
入り口ドアからすぐ右側、一列目の窓側。
あ、ローカルバスのくせに全席予約なので、
乗る方は気を付けてくださいね。


この日も発車前に欧米人グループが
「何故座れないんだ?予約?今から?Why?」
って散々言ってたんで、乗る方は前日までに予約してくださいね。
予約は発車前日、夜の7時30分からバスターミナルのオフィスで。
もし何らかのトラブルで次の日発車しない場合は、
その翌日発車になり、発車前日の朝からバスの中で予約できます。
知らずに来ると13時間を立ちっぱなしで乗るか本気で悩む羽目になります。
結局欧米人達は諦めてました、うん。それが賢明。



時間通りにバスは発車。
まだ暗いレーの街を疾走する。
途中ティクセのゴンパの横を通り過ぎる。
よーく見ると、建物がLEDでライトアップされてます。
なんでこう、こっちの人はLED大好きなんですかね。
あ、でも日本でも紅葉の時期とかライトアップされるから一緒か。
途中、チェックポストでパスポート情報を記入。
朝6時。明るくなってきました。
距離がとんでもない事になってるけど。



今回バスの席を予約する時に色々考えまして、

北のレーから南のマナリに向かう。
しかも早朝。

ってことは、進行方向左の席なら
ラダックの山々に差し込む朝陽を見れるんじゃね?
という華麗な算段だったんですね。
その結果がこれ。
振動と横Gで撮れたもんじゃねえ。
山々からの朝陽なんてとんでもないです。
そしてローカルバスのシートに早くも尻が違和感を感じ始めます。




途中の野外トイレ休憩。
ここの峠が世界3位の標高の道路らしいです。
峠を越えたここまでは道がとっても綺麗。
ここからでこぼこ道が始まります。



しかし、綺麗だなあ。ラダック。
揺れるバスの中から。
隣の奴のGに耐えながら。
いやね、ほんと隣のネパールっぽい顔のやつが、
全力で体をこっちに預けてくるんですね。
普段は優しさの塊の私も英語でこう言う訳です。

「いやね、俺の体は君の枕じゃないからね?」

わかった、と言うおっさん。
よしよし、おっけおっけ。


30分後。全力で寄りかかってくるおっさん。


インドの奴は基本的に人との距離が近いです。
まあ仕方ないと思う反面、
「ローカルバスで甘えるんじゃねえ」
と言う気持ちも出る訳です。
ここは戦場、害を及ぼす者は敵。
なので、2回目からは日本語。

「おっさん?バスはまっすぐ座るんやで。」

「おい、まっすぐ座れし。」

「お前いい加減にしろよ?」

「もう床に座れ、床。」

を、30分に1回繰り返す快適な旅。
ローカルバスの醍醐味ですねえ。



途中、こういうテントのレストランでご飯。
ここは夜になるとホテルにもなります。
高地の民は強い。
おおよそ2時間に1回ぐらいかな、休憩は。
いい加減尻の感覚がなくなって来た頃、
やっと到着します。
羊の大群に。
こういうので停車すると、
本当に尻の感覚が無い事にびびります。
俺の尻はどこに行ったんやろ…



辺りが薄暗くなって来た頃、終点キーロンに到着。
しかし、キーロンは雨。
宿を探していると

「おーい!」

と、呼ぶ懐かしい声。
振り返るとレーで同じ宿だったYさん。
Yさんに安宿ないか聞くと、
「100ルピーの部屋あるよー」
かんぺき。
そしてキーロン、ご飯がめちゃんこ旨いです。
どこのターリーも美味しい。
ここは60ルピーで、
ご飯
ダル(豆のスープ)
サブジ(野菜のカレー炒め)
焼きたてチャパティ3枚付いて納得のお値段。
チャパティ以外はおかわり自由です。
キーロンのターリー、ほんと旨かったなあ。



さてさて、ローカルバスの旅の初日は無事に終了しました。
しかし、Yさんの出現により2日目以降が冒険になります。
マナリまで残り200キロ弱。
尻は耐えきれるのか。
ご期待ください。
ほいじゃばね~


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