2016年8月6日土曜日

荒野。それは男のロマンだってばよ!の巻。

荒野のテーマソングってなんだろ?
やっぱりロッキーのテーマかな。
スタンドバイミーもいいなあ、
でも歩いてると勝手に出てくる歌がありました。
そう、カントリーロードです。
耳をすませばバージョンね。


カントリーロード
このみーちー
ずっとー いけばー


道なんてないんだけどね。
ここはラマユルからバスで2時間ぐらいかな?
アルチという村の最寄りで降ろしてもらって、
ひたすら歩いてる所です。
バス降りた所から4キロぐらいで村なんだけど、
その間に大自然を挟んでいるあたり、
アルチへの期待度が増すってもんです。
そもそもバスの席が完全に特等席でした。

この旅初のファーストクラスゲットー!
他のインド人とテンション上がりっぱなし。
でもね、
天井ファーストクラス、色々危険です。

まず電線。
油断してると首に喰らいます。
次に岩山。
当たると大ダメージです。
それらをクリアして行こうぜ、ピリオドの向こうに!
と、思ったら。


うん、横転はしゃあない。
それだけカーブ続きの道だと思ってもらえれば幸いです。



しかし眺めが素晴らしい。


ひゃほう!ファーストクラス最高!
隣の河はあの有名なインダス河さんです。
皆さんもローカルバスでは積極的に、
天井ファーストクラス狙ってみて下さい。



そしてアルチ最寄りの所で降ろしてもらって、

この橋を渡って4キロぐらいでアルチ村です。
ちゃんとアスファルト舗装の道があるんだけど、
ショートカットすると最初の荒野みたいな写真が撮れます。
アスファルトの道で行くとかなり遠回りなので、
ショートカットおすすめ。


辺りは岩山。
たまに通る車以外は誰もいない。
いいよね、こんなのも。



しばらく歩くと学校があります。
ここの学校が、おそらく芸術系の学校なんですかね。
学校の壁に描かれた割と難解なモチーフ。
このダイナミックな表現と構図。
見れば見るほどツッコミたくなりますね。
タイトルはなんでしょうね、
「全力弾ひろい」
ですかね。他にも、


「ちょっとお出かけ」


「とりあえず線引いとけ」


等の作品多数です。
巨匠の作品が見れるのは今だけ。
気になったらアルチ村へ!



楽しい散歩も終盤。
ゲストハウスの看板も出てきたし、
そろそろアルチ村の中心部かな?
とりあえずゲストハウスの相場を聞いてみよう。
ってことで、
目についたこの看板のゲストハウスへ。
看板から歩いて50メートル。

庭には花が咲き乱れ、
パッと見で高そうなゲストハウス…!
恐る恐るスタッフに聞いてみる。


「一泊?500ルピーだ」


やっぱりね~高いよねここ。
もっと安い部屋はないか聞くと、
300ルピーの部屋があるそう。
見るだけ見てみようと行ってみると、



なにこれ。
最上階に新しく部屋を造ってるみたいで、
まだ絶賛建築中のお部屋。
風呂とトイレも工事中。
おまけに照明もコンセントもない。
これで300は高過ぎでしょ。
と、バルコニーを見てみたら、
アプリコット干してます。
完全に別用途で使ってますね、ここ。
しかしアプリコット食べ放題か~うーん。
更に交渉すると250ルピーに。
よし、面白いから泊まろ。
って事で宿決定。



この時はわかんなかったけど、
村の中心部までまだ700メートルぐらいあったんですね。
なので、
中心部からすぐ見えるここのゲストハウスが、
ホットシャワー、Wi-Fi、トイレ付きの綺麗な部屋で、
300ルピーって言ってました。
普通に泊まるならこっちがおすすめ。
隣のレストランも美味しいですよ。



さて、アルチに来たからには
アルチゴンパに行かなくちゃいけない。
ちっちゃな村なのに、
ゴンパの壁画を求めて観光客が押し寄せてます。
ゴンパは近年壊れてしまったお寺を除いて4つ。
まず最初のお寺の入り口でチケットを買います。
お値段50ルピー。
木のモチーフが美しいです。


ちなみにアルチのゴンパは写真は一切禁止です。
なのでさらっと文章でご紹介。



最初のお寺は三階建て。
中は6メートル四方ぐらいかな?
壁には全面千人仏の壁画があって、
入り口から見て三方に巨大な仏像。
あんまり大きすぎて、顔が半分二階に出てる。
中心部が吹き抜けになってて、
三階建てってのが分かる。
吹き抜けから見える二階と三階のちょっとした部分にも、
壁画が刻まれててとてもすごい。



二つ目のお寺。
平屋で天窓から明かりが射し込む綺麗なお寺。
入ると奥行きが長くてびっくり。
一番奥まで25~30メートルぐらいあるかな?
入ってすぐ広いお堂のようなスペース、
左奥に千手観音と右奥に巨大な像。
中央に入り口があって、
そこの中の壁画がとても素晴らしい。
曼陀羅と千人仏がメイン。
ただ、壁の一面だけ壁画が雨で流れちゃってる。
奥の本堂の飾りの木がとっても変わってて、
それだけの為に400ルピーの写真集を買おうとするも、
そこには載っておらず。



三つ目のお寺。
真ん中にご本尊様で壁に壁画。
ここと、次の所も5メートル四方ぐらいかな?
ここの壁画から適当な補修が目立ち始めます。
ユネスコさん、なんとかしてあげてよ。



四つ目のお寺
三つ目のお寺とほぼ同じ構造。
ここも補修が結構ひどい。
未だに信仰もあって、
それなりに観光客も来る素晴らしいゴンパ。
せめて補修する大きさと色ぐらい合わせてね。
もー、この雑な補修は是非見て欲しい。



でも最初の二つのお寺はすごく良くて、
それだけで充分満足。
ただ、やっぱり補修の手が足りてないのかな。
近年倒壊してしまったお寺の事を聞いてから、
最初のお寺の構造的に無茶な建物が、
あとどれぐらい見れるんだろう、と。
壁画も雑な補修されちゃうのもな~。
アルチのゴンパは早めに見に行かれる事をオススメします。



ゴンパのあとは、しばらく散策。

お土産を見たり、
インダス河まで出たり。
ここの辺りを散策してると、
のどかにタンポポの綿毛。


タン…ポポじゃねえ!
こんな恐ろしいタンポポ見たことないよ!
全面トゲ。そして足の裏に痛み。
ま、まきびし…だと!?
この辺り、草と言えば凶暴タンポポのみ。
進化は時に恐ろしいものです。




そんなアルチの夕方。

こんな感じで一日が終わるアルチ村。
のどかで良いところです。
オロロロロロってしてる建物もあるし。


さて、次の日はサスポールと言う、
日本で売ってる洗剤みたいな名前の村に行きます。
実際何回か間違えたのは内緒。
ほいじゃばね~。



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