ポカラ行きのバスよりカトマンズに愛を込めて、の巻。

嗚呼、君よカトマンズ。
僕は行かなくてはならない、そうポカラ姫の元へ。
実に厳しい決断だった。
君はご飯も美味しいし、優しいし、およそ思い付く全ての物を持っていた。ちょっと埃っぽいけど。
20時間かけて君に会いに来た甲斐があったよ。
しかし、僕は行かねばならない。
ポカラで更に美味しい日本食を探す為、僕は行くよ。

この馬車(オンボロバス)でね！
さよなら！カトマンズ！


と、涙の別れをした訳ですが、皆様こう突っ込まれたいんじゃないかと思います。


カトマンズで日本食楽しんでカジノですっただけじゃね！？


まったくその通り。
しかし、人知れずカトマンズでミッションに勤しむ私の姿もここに記しておこうと思います。
題して
プロジェ◯トX～不可能と言われたEMSを送れ！～
はっじまるよー！


私はとある密命を受けていました。
コルカタで運命的な出会いをしたMr.たけちゃんこ。
彼にカトマンズに着いた日にこう言われます。


「あー、私だ。例の店に行って、例の物を買ってオーストラリアに送ってはくれないか？」
彼の口調はいつだってダンディ。
「あああいわかったぁぁぁ！」
私の口調もつられて厳かになります。


まずは買い出し。
幸いお店を指定されていたので、買い出しは至ってスムーズ。
しかし、海外に発送。ましてや海外から海外に発送なんてしたことないぜ！ヒャッフー！状態。
そんな時に頼りになる相棒がGoogle先生です。


彼によると
とりあえず中央郵便局にもってけ！
そこしか送れないから！
あとはなんとかなる！
とのこと。
じゃあとりあえず持ってくべ！と、1キロちょい先の中央郵便局へ。

営業時間がちょっと特殊で、土曜日が休み。
他は午前10時～14時までだったかな？
あ、ネパールのカレンダーが土曜日の所が赤くなってたので、日曜日の感覚が土曜日なんだと思いますよ。


ここが果てしなく混む！ってGoogle先生に脅かされた割に、お客さんは私ひとり。
なんだいなんだい、楽勝だね！って思ってたら、
EMSは別の建物みたい。
奥の方の29番窓口に行ったら、

あ、そういう事ね。
ここに持ってくと黄色い紙を書けって言われるんだけど、2000%現地語で理解不能。

うすーく英語が書いてある紙もあるよ！
これを書いて、地面に座ってるおばちゃんに荷物を渡します。

おばちゃん、縫ってます。
布を荷物ジャストサイズに切って縫い付けてます。
ちなみにおばちゃん、おばちゃんすげーよ！
にもまるで無反応です。


おばちゃんミッションもクリア。
さあ発送！と思ったら。

おっちゃんがおもむろにロウソクを溶かし始めます。
何するんだろ？と思っていると、

ロウで封印してます。
まあ、こうしてても開けられちゃう謎のクオリティがネパール。
高価な物は届かないって聞くので、高価な物を送る方はお気をつけ下さい。


そして布に宛先を直接書いて、さあ発送！
と思ったら、隣の窓口に行け！と。
隣にEMS専用の窓口があって、受付のおねいさんの紙に色々記入します。

この表の通り、500g増えるごとに送料が上がります。
運命の計量の結果は

4.97㎏…
職人の技が30グラムの奇跡を起こした…！
職人達は無言のまま、手を握りあった。的な事はなかったけどね。


オーストラリアまでのEMS送料が5250ルピー、おばちゃんとおっちゃんの梱包手数料が650ルピーでした。
ネパールからEMSで海外発送すると大体こんな感じにかかるので、何かの参考にして下さーい。


ふう、カトマンズで真面目な事もしてたでしょ？
そんなミッションを終えて、いざポカラへ。

道が沈没してるよ！
恋に障害はつきものさ…


さて、次回はポカラで日本食祭りの巻です。
そいじゃばね～！



にほんブログ村