2016年5月26日木曜日

人って何時間ぐらい寝れるのかな?の巻。

前回までのあらすじ。
チェンナイで夜行列車の到着を待つ君の横で僕は時計を気にしている。
季節通りの熱帯夜がまとわりつく。
チェンナイで感じるねっとり感は最後ね、と。
嬉しそうに君がつぶやく。


全く名残はないチェンナイ、さようなら。


闇に向けて走り出すエアコン付きの車内で安らかに眠りに落ちたのでした。


次の目的地はブバネーシュワル。
21時間の長旅。
で、その間何してたかって言うと
寝てました。
ええ、
寝まくってました。
インド人が話しかけても
横になったまま会話してました。
夜の0時近くから、21時まで全くお腹も減らない上に喉も乾かなかったので完全に飲まず食わずの21時間。
なぜかトイレも大丈夫。
植物化してましたね、たぶん。


ブバネーシュワルにほぼ定刻に到着。
今回のインド旅で遅れたのは一回だけ、それも30分ぐらい。
インドの進化を感じます。
そして勝負はここから。
今日のホテル探し大会開始です。


まず最初に目星をつけてた駅前のホテルRへ。
「今日部屋空いてる?」
「今日はフルだ。」
はい、つぎつぎ!
「今日泊まれる?」
「今日は2300ルピーの部屋しかもう空いてないぜ!
もう21時過ぎなのでホテル側も強気です。
これはもう、リキシャのおっちゃん作戦です。


「おっちゃん、上限600ルピーぐらいで泊まれるとこ連れてって!」
「おっしゃ、まかせろ!」


オートリキシャーから見るブバネーシュワルはかなり都会の香りがする街でした。
ネオンがきらめき、バーの看板、車の多さ。
そして蒸し暑さ。
もう暑さよりも部屋!ギブミー部屋!
そして一件のホテルに到着。


「今日いくらで泊まれる?」
「1000ルピー」
話にならないので帰ろうとすると
「800ルピー」
「じゃあとりあえず部屋見せてよ」


インドのホテルは部屋を見て、嫌なら変えたりやめたりは自由なんですよ。


部屋を見るとエアコン付いてダブルベッド、広くて綺麗ないいお部屋。


ここが800は安い!もうここでいいや!
フロントで手続きしようとすると
「さっき見せた部屋は1000ルピーの部屋だ
とか言い始める。
もうね、とっとと800の部屋見せやがれ!
見ると狭くてファンのみ、換気も悪い。


フロントに戻って、ここから全て日本語。


「疲れてんのにわざわざ1000ルピーの部屋見せに3階まで登り降りさせて、挙げ句あんな部屋で800とか値段設定君らどうなってんの?狂ってんの?
そんな観光客からぼったくって君らのホテルにもう一回でも来たいとか思ってもらえるとでも思ってんの?」


交渉じゃないですね、ぶちギレですね。
するとすんなり600ルピーに。


いやね、いや。
安くして欲しいのは欲しいんだけど、
お互い気分悪いまま安くなったって嬉しくないんですよ。
観光客からぼったくるのもインド。
サービスなんて観念がないのもインド。
ましてや安宿にそんなのを求めるのがおかしいんだけど。
この日は暑さと疲れでかなりのイライラっぷり。
とりあえずここはもういい、って出てこうとすると


「じゃあ500ルピーでどうだ!?」
「どんな安くても無理!」
最初っから言えってんだ。


その足で隣のホテルへ。
「今日泊まれる?いくら?」
「今日は800ルピーだ。」
「600ルピーしか出せないんだ、じゃあね」
もはや意地ですね。
すると
「わかった、600ルピーの部屋あるよ」
「部屋みせて」


建物の4階、屋上の小屋みたいな建物のドアを開ける。
4畳程のスペースにベッドのみ。
トイレとシャワーは共同。
いいとこ相場は150ルピーぐらい。
まあ、150でも泊まんないけど。


「全くクレイジーな値段だね」
って言ったらファン付きの綺麗な800ルピーの部屋も見せて
「今日は特別にここを700ルピーでいいぜ」
って。
もう何も言う気が起きなくなってそのまま帰ろうとしたら
「わかった、600でいいよ!」
最初から言えよこの野郎!
って事で宿決定。
21時間寝た後でもぐっすり寝れる体の神秘。
そんなブバネーシュワルの夜は更けていくのでした。


次回はブバネーシュワルでの闘いを癒すべく、ベンガル湾を臨むプリーと言う街でだらだらするお話。
あ、そういえば今日で旅を始めて1ヶ月経ったよー!
ルートはこちら

あれ?けっこうまわってる??
そいじゃばね~

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